栄養部
献立作成
季節に合わせた行事食を定期的に献立に取り入れることで、病院や施設にいても季節をしっかりと感じられるように努力しています。47都道府県の郷土料理と5カ国の国際料理を毎週献立に取り入れることで知的好奇心を刺激し、コミュニケーションの種をまくような取り組みも行っています。
献立・調理コンクールの開催
年に一度、栄養部スタッフが献立作成能力と調理技術を競い合う献立・調理コンクールを開催しています。管理栄養士(栄養士)、調理師が協力しあい、おいしいメニューを提案。業務意欲・技術の向上を目的に全病院・施設が献立を作成し、予選を通過した10施設がキッチンスタジオで料理の味や独創力などを競い合います。
手作りの栄養補助食
十分に食事摂取ができない方のための栄養補助食品のレシピ作成を行い、全施設で手作りの栄養補助食品を提供できるようにしています。
経口流動食や高エネルギーゼリー・プリンをはじめとして多数の栄養補助食のメニューを作成しています。これらをリスト化して施設内に周知することで医師や看護師の意識を高めて適正な栄養提供ができるよう努力しています。
安心・安全な食事形態と嚥下(えんげ)開始食および嚥下訓練食
当グループの食事形態を、日本摂食嚥下リハビリテーション学会嚥下調整分類2013で示された嚥下ピラミッドと比較し、より安全な経口摂取および絶食患者さんの経口移行を行えるように、食事形態を標準化しています。
嚥下開始食から嚥下訓練食を経て、介護食(ソフト食)へと食事形態を段階的にアップしていく流れを形式化し、安全な経口移への実施に努めています。
また、医師指導のもと、言語聴覚士と管理栄養士共同で、平成医療福祉グループ嚥下ピラミッドの決定とフローチャートを作成し、最適な食事形態の選択と経口移行の標準化を可能としました。
献立内容はゼリーやプリンだけでなく、食事らしさを求めバラエティ豊富なメニューをパターン化。手作りソフト食であるソフトS食とソフトE食は、従来のきざみ食、ミキサー食の問題点をクリアし、見た目と味が良く、かつ安全な食事形態へ改良しました。
個別栄養管理
病棟担当の管理栄養士が、患者さん一人ひとりの必要栄養量や病態、好みなども考慮し最適な栄養管理を実施しています。外来栄養食事指導、入院栄養食事指導を行い、在宅復帰後の食事サポートを行っています。
入院時の栄養食事指導はもちろん、退院後を見据えたサポートも行っています。
病棟の困難事例ではNSTチーム(Nutrition Support Team, 栄養サポートチーム)で話し合い、より質の高い栄養改善を行っております。
また、退院後のご自宅で必要な栄養や食事の管理及び指導(訪問栄養指導)についても併せて患者さまのニーズに合わせ、行っております。