看護部

特定行為研修 修了看護師

医療の多様化に伴い、在宅医療をはじめとする慢性期医療の現場でも、看護師のニーズは拡大しています。なかでも特定行為研修を修了した看護師(特定看護師)は、医師の不在時に、手順に沿って特定行為を行うことができ、高齢者医療を支える未来のキーパーソンとしての役割が期待されています。患者さんのわずかな変化に対して、研修で習得した知識と技能を駆使し、より高度な医療を提供できるように、医師・医療スタッフとともに日々努力しています。

独自のクリニカルラダーで能力開発を応援

クリニカルラダーは看護師の能力開発・評価システムの1つで、看護師の能力・到達度を5段階で示しています。当グループは日本看護協会版(JNAラダー)をベースに、独自のクリニカルラダー(HMWラダー)を作成しました。グループの看護師に求める臨床能力(4つの力)と5つの習熟段階で構成しています。

病院介護士としての働き方

病院は、患者さんの治療を行う場所です。病院介護士は主に、医師・看護師の指示のもと介護を行います。「病院介護士」というと、かつては「看護助手」や「補助」と言われていた時代もあり、あまり良いイメージを持っていない方もいるかもしれません。しかし病院介護士は、患者さんにとって最も近い存在であり、患者さんのケアというとても大切な役割を担っています。

主な仕事内容は施設と同様に、排泄や入浴、食事のケアといった患者さんの生活全般のケアになりますが、重症度の高い患者さんも多く、人工呼吸器や心電図モニター、点滴の管理など、介護をするうえで医療的な知識の習得も必要になります。介護部としてカンファレンスや申し送りに参加し、他職種との連携を密にすることで、患者さんの安全を守っています。

患者さんにとって、病気の治療中は辛いことが多いものです。そのようななかで、私たちにできるのは、安心できるひとときを提供し、声に出せない想いを受け止め、今日できる精一杯のケアをすることだと考えています。

看護師の1日の流れ

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一人ひとりに寄り添った介護

不安の多い入院生活や入所生活でも、一人ひとりがその人らしく生活できるよう、介護士を含む医療チームでケアを行っています。トイレやお風呂など生活に必要な介助では、好みやクセ、想いや習慣など一人ひとりの個性を尊重した介助を実践しています。

排泄介助
プライバシーや羞恥心への配慮はもちろん、個人の意思を尊重し、一人ひとりに合った排泄介助を行うことで、気持ち良く過ごしていただけるよう配慮しています。生活リズムの安定のため、夜間はゆっくり寝ていただくことを基本としています。
入浴介助
週3回の入浴を基本とし、身体の清潔保持・スキントラブルの防止に努めています。入浴時は看護師とのサポート体制も整っており、一人ひとりの身体状況に合わせて、寝台浴・チェアー浴・一般浴などの入浴方法で安全に入浴できるよう介助しています。
食事介助
いつまでも食べる意欲、楽しみや喜びを持ち続けられるよう、栄養部との協力のもと、一人ひとりに合った食事を提供し、安全においしく食べていただけるように介助を行っています。

医療との連携

当グループの介護部では、医療との連携を大切にしています。グループ内医療機関と施設との協力体制が充実しているので、さまざまな疾患を持った患者さん・利用者さんの毎日を支えることはもちろん、休日や夜勤帯における急変や体調不良時にも対応できるよう、24時間365日体制で対応しています。また、刻々と進化する医療を知らなくては、良質な介護を提供できません。病院と施設の合同研修を企画し、年間を通して医療知識を学ぶ機会を多く取り入れ、日々の介護に活かしています。

学術研修・学会発表の推進

当グループの介護部では、学術的な発表を推奨しています。日々の業務のなかで生まれる小さな疑問を自ら研究・発表することで、日常業務に対する姿勢を振り返り、常に新鮮な姿勢で取り組むことができます。学会発表の機会が少ないとされる介護職も、院内での研究発表をステップに、グループ学会※や全国大会へも積極的に参加でき、一つずつステップアップしていける環境が整っています。

グループ学会
年に1回開催され、グループの病院・施設の各部門が参加し、取り組み事例の発表を行います。介護部はもちろん、他職種の取り組みと成果を聞くことができ、日々の介護へ活かすヒントや新しい知識が得られます。