1. はじめに

2025年2月14日（金）、玉川地域の医療・介護関係者が集う「がやがやニコニコ交流会」が開催されました。本交流会は、世田谷区玉川地域を中心に機能強化型の連携を組んでいる5つの事業所が中心となって、地域の多職種のみなさまと交流を図りながら、地域における課題のシェアや解決に向かう道筋をみんなで一緒に検討するような場として期待され、発足しました。

今回は、世田谷記念病院の「2Co HOUSE」を会場とし、初めての合同開催です。多くの参加者が集い、活発な意見交換や交流が行われ、今後の連携強化につながる、そんな期待を抱かせてくれる機会となりました。

2. 開催概要

日時　：2025年2月14日（金）18:30～21:00
会場　：世田谷記念病院 2Co HOUSE（東京都世田谷区野毛2-29-8）

参加者：約60名（ケアマネジャー、訪問看護ステーション、地域包括支援センターのみなさま）

主催　：がやがやニコニコ交流会 運営事務局

• ふくろうクリニック等々力
• ふくろうクリニック自由が丘
• 松原アーバンクリニック
• 桜新町アーバンクリニック
• 世田谷記念病院
  

3. イベントの様子

第1部：「玉川地域の在宅医療の未来を語る」

ワークショップ形式で、地域の在宅医療に関する課題や未来像について意見交換を行いました。参加者は、「ACP・意思決定」「緩和ケア・看取り」「災害対策・BCP」「医療介護連携」の各テーマごとにグループに分かれ、それぞれの立場からの考えや経験を元に議論。最後にそれぞれのグループで話し合ったことをAIを活用して整理し、発表を行いました。

参加者からは「ACP（アドバンス・ケア・プランニング）について、他の参加者の考えや取り組みを知ることができ、新たな発見があった」「1つのテーマではなく、様々なテーマでたくさんの方々の意見を聞けて、とても参考になった」などの声が聞かれました。

第2部：懇親会

ワークショップの後は、軽食とともに自由な交流の時間が設けられました。二子玉川のクラフトビール「ふたこビール」などが振る舞われ、主催医療機関からはそれぞれの事業所の直近の活動などの紹介も行われました。

「普段はゆっくり話す機会がない方々ともお話しでき、顔の見える関係が築けた」「さまざまな職種や所属の方と情報交換ができ、非常に有意義だった」といった感想が寄せられました。

4. 参加者の声（アンケートより抜粋）

• 「普段、電話でしかお話しない方と交流を持てて貴重な機会となった」
• 「多職種の連携の際に、一歩踏み出す勇気になりそう」
• 「玉川地区の皆さんの強いパワーを感じ、とても心強く感じた」
• 「AIを活用したグループワークや会場の雰囲気がとても良かった」
• 「多職種や職種別に集まり勉強会・懇親の場として、とても素晴らしい場所」

5. まとめと今後の展望

今回の交流会は、院内スタッフの多職種間の繋がりを深めるにとどまらず、地域におけるさまざまな文脈を持った方々との新たな可能性を感じる機会となりました。「2Co HOUSE」という場所が今後一層、地域の方々との“居場所”としての機能・役割を担っていくことができれば大変嬉しいです。

※「2Co HOUSE」は職員が利用するだけではなく、地域のコミュニティスペースとして多くの人に使っていただけるよう開放しています。詳細は以下をご覧ください。

https://setagayahp.jp/efforts/community-activities/community-space/