オランダ家庭医の方々が病院および2Co HOUSEを視察されました

2025年4月、オランダで家庭医としてご活躍されているDr.Karolienをはじめとする医療関係者の皆さま総勢22名が、世田谷記念病院および2Co HOUSE(ニコハウス)を視察されました。
今回の視察では、当院が地域に根ざして取り組んでいる医療・リハビリテーション・地域連携のあり方、特にコミュニティスペース「2Co HOUSE」の取り組みに高い関心が寄せられました。

2Co HOUSEは、病院職員の休憩や交流の場であると同時に、患者さんが病室を離れて活動できるリハビリの場、さらには地域住民や多職種が出会い、つながるためのコミュニティスペースとして活用されています。視察団の皆さまには、芸術療法や地域イベントの開催など、医療と福祉、地域をつなぐ取り組みをご紹介しました。



また、院内見学では病棟や、BMIやウェルウォークなどの脳卒中患者様向けのロボットを活用したリハビリの現場をご覧いただき、テクノロジーとチームアプローチを組み合わせた当院の取り組みにも注目が集まりました。多職種による協働や、患者さんの「自分らしく生きる」を尊重した支援体制にも関心を寄せていただき、「まさにミッションを実践していると感じた」と温かいお言葉もいただきました。


視察の後半では、Dr.Karolienによる「ポジティヴヘルス※」に関するレクチャーや、当院職員を交えたグループディスカッションも行われ、異なる視点から健康や医療の在り方について意見を交わす貴重な時間となりました。
※ポジティヴヘルスとは、オランダの家庭医が提唱した健康の新しい概念で、「疾患や障がいがあっても、周りの力を支えにして、気落ちすることなく人生を前向きに歩いて行けること、その力こそが『健康』である」とする捉え方です。(詳細はページ下部の関連記事をご覧ください)
今回の視察を通じ、国は違えど共通する地域課題へのアプローチや、医療と地域をつなぐヒントを互いに共有する有意義な機会となりました。視察団の皆さまに改めて感謝申し上げます。当院では今後も、地域の一員として多様な視点を受け入れながら、より良いつながりを育んでまいります。

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【関連記事】
▼2Co HOUSEの取り組み
▼ロボット技術を活用したリハビリ機器
▼ポジティヴヘルスについて(外部記事)
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