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世田谷ニュース

芸術療法を通じた新たな取り組み@2Co HOUSE

当院では、入院患者さんの生活の質や意欲向上を目的に、芸術療法士が主導する芸術療法を取り入れています。水筆を用いた水彩の塗り絵など、短時間で気軽に参加できるよう工夫されており、経験を問わず患者さんから好評です。

芸術療法で患者さんの笑顔と前向きな気持ちを引き出す

当院所属の芸術療法士は、日本芸術療法学会認定を受け、フランスで芸術療法を学んだ経験もあります。多彩な経歴を活かし、入院患者さんが気軽に楽しめる塗り絵を活用した芸術療法を展開しています。

実際に、絵を描いたご経験のない患者さんが「(思わず)楽しくて3回も参加した」と話すほど。中には、最近笑顔が見られなかった方が活動中に笑顔を見せ、セラピストから「久しぶりに笑顔を見た!」と驚かれた場面もありました。多くの方が、ご自身の作品を「これ持って帰っていい?病室に飾るわ。」と持ち帰る様子が印象的でした。

入院生活に新たな楽しみを

当院では、芸術療法の活動を毎月4回ほど定期的に開催しています。これは、入院生活に新たな楽しみを提供したいというスタッフの思いから始まった活動です。単なるリハビリではなく、自ら「病室の外に出たい」と思うきっかけを作り、自然なかたちでの離床促進を目指しています。

当院では、廃用症候群や合併症(筋力低下、関節拘縮、褥瘡、肺炎、認知機能の低下やうつ症状など)の予防に早期離床を重視。各階に配置している離床コーディネーターが、患者さんの状態に合わせたプランを作成し、目的を持った離床を支援しています。芸術療法は、その一環として大切な役割を果たしています。

芸術療法の開催場所は病院の併設施設「2Co HOUSE(ニコハウス)」です。2Co HOUSEで開催することで、患者さんが病院から少し離れ、日々の入院生活とは異なるリラックスした雰囲気の中で過ごすことができます。普段とは違う空間で気分転換ができることで、参加者の表情もより柔らかくなる様子が見られました。

2Co HOUSEは、患者さんや地域の皆さんがどんな時も「その人らしく」いることができる場所となることをを目指しています。他のイベントでも少しづつ活用されており、その取り組みは以下のURLからご覧いただけます。

今後は、地域の皆さんも参加できるような芸術療法のイベント開催にもつなげていけたらと考えています。病院を超えた新たなつながりの場として、2Co HOUSEの可能性をさらに広げていきます。

※「2Co HOUSE」は患者さん・職員が利用するだけではなく、地域のコミュニティスペースとして多くの人に使っていただけるよう開放しています。詳細は以下をご覧ください。

2Co HOUSE 詳細ページ(link)