てんかん外来

てんかんは脳の病気のひとつです。脳にある一部の神経細胞が異常な活動を起こし、これが周りの正常な神経細胞に伝わります。この異常な活動が大きくなったときに「てんかん発作」となってあらわれます。発作が起こると脳の正常な機能が阻害され、いろいろな症状が出現します。てんかんは決してめずらしい病気ではありません。我が国では100万人くらいの方々（人口1000人当たり5〜10人）がてんかんに悩んでいます。

てんかん発作というと「意識を失って倒れる」「白目をむいて手足を突っ張る」という症状を想起される方が多いと思います。実際のてんかん発作にはチェックリストのように様々な症状があります。また発作の前触れとして、吐き気に似た気分の悪さ、なつかしい景色が目の前に浮かぶ、嫌な臭いがする、恐怖感に襲われるなどの症状を自覚することもあります。

高齢者に見られるてんかん

高齢者のてんかんは意識減損を伴う焦点発作が多いと言われています。発作はボーッとした状態で動作が止まったり、口をモグモグしたり、手をモゾモゾ動かすような症状が見られます。患者さんは発作中の記憶がありません。発作の後はもうろうとした状態が数時間〜数日続くことがあります。また、発作以外の症状として新しいことが覚えにくくなったり、怒りやすくなるといったような性格変化を伴うことがあり、これらの症状から認知症と誤診される可能性があります。

てんかんの主な症状 Check list

• 手足のけいれんや全身のけいれん
• 意識が悪くなるもしくは反応がなくなる
• ボーッとして一点を見つめ動作が止まる
• 意味のない動作を繰り返す
• 繰り返し転倒して生傷が絶えない

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  1. お医者さんとお話し

  今までの症状の経過や治療内容についてくわしくお話を伺います。可能であれば発作の状況を客観的に説明できるご家族に同席いただきたいと思います。

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  2. 検査

  頭部CT、脳波検査、心電図検査、血液検査を行います。なお、頭部MRIについては近隣医療機関で検査を受けていただきます。

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  3. お薬による治療

  検査結果に基づいて、患者さんと相談の上、ライフスタイルや生活環境にも考慮しながら薬物治療を行います。適切な薬物治療を行なっても発作が抑制されない場合は、外科的治療が可能な信頼性の高い施設をご紹介いたします。

• 予約制
  診察は全て予約制となります。
• ご家族同席のお願い
  初診時はご家族など発作を目撃なさった方になるべくご同席をお願いしております。
• 紹介状の持参
  可能な限りかかりつけの先生からの紹介状をご持参ください。もし紹介状がない場合でも、現在までの症状経過を簡単に記載いただいたものを事前にご用意いただけると、円滑に診療を進めることができます。
• 当院ではてんかん発作に関する救急診療および入院治療は行っておりません。

てんかん外来

水・土　9:00～12:00（予約制）